造船業の存続がますます厳しくなっていますね
昨年末からの大きなニュースとなったのは,下記の2件だと思います。
SSK 佐世保重工 ←2021年 2月
サノヤスHD ←2020年11月
コロナの影響はもちろんあるとは思いますが,中国韓国との競争が激しく,技術的にも日本が優位とは言えないのが正直なところです。研修生が居ないと仕事が進みません。
基本的に受注販売なので,顧客からの発注がなければ仕事が無くなります。見込みで生産して販売する業種ではありません。1隻1隻命名して受け渡しする工業製品なんか,他に無い気がします。
また,受注しても顧客の要望に対応するために,建造期間がかかるので(主に仕様決定と設計,その後の資材発注から納入,切断 組立 艤装の現場工事),手持ち工事量は2年から3年は確保しておきたいところです。なので,来年作る船の予定が無い造船所は,かなり厳しいです。
造船業が残っていくためには,根本的な発想を変えて,電気自動車のテスラみたいな船を造っていかなければならないと思います。テスラは見た目は車ですが,中身はスマホで,タイヤをつけて人を乗せて走れるようにしている様な感じです。
町中を車が自動運転で走るより,海や空を自動で走るのは簡単なはず。油を燃やして走る船は,たぶん需要がない。スマホを海に浮かべて,無人で荷物を運べるような船を造れば,造船も伸びて行けるような気がします。
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